勇気とは、恐れぬ心
言うは容易いが、恐れず立ち向かえるか
こんにちは、黒木白桃です。ブレイブリーデフォルトIIを100時間(HARDクリア・全サブクエ完了・裏ボス・最強装備22種コンプリート・現在pq=お金上限までと饅頭=ステータスアップ アイテム集め中)ほどやってきたので、今作の魅力・ポイントを徹底解説していきます
ブレイブリーデフォルトIIのプレイ時間目安など
- クリアするまで50~60時間
- ラスボスクリア推奨Lv.56~64
- やりこみ 90時間~110時間
- 体験版あり
『ブレイブリー』シリーズ概要について
『ブレイブリー』シリーズはFFやドラクエで有名なスクウェア・エニックスが発売し、シリコンスタジオ(今作は分社化したクレイテックワークス)が開発したRPGである。シリーズは今作を含めて計4作品ある
- ブレイブリーデフォルト フライングフェアリー(BDFF)
- ブレイブリーデフォルト フォーザ・シークウェル(BDFtS)
- ブレイブリーセカンド エンドレイヤー(BSEL)
- ブレイブリーデフォルトII
『ブレイブリー』シリーズには含まないが、同会社・同プロデューサー浅野氏が携わったOCTOPATH TRAVELER(オクトパストラベラー)や、2022年発売予定のトライアングルストラテジーなどもある
私はフォーザ・シークウェル,セカンドとプレイしてきたが、今作はシリーズファンをうならせながらも、新規層にも入りやすい作りになっていたと思う。正直、前作セカンドは新規向けではなく完全にフライングフェアリーまたはフォーザ・シークウェルをプレイしてないとダメな作品だった。しかも、既存ファンから叩かれに叩かれた駄作、それが『セカンド』……。私は割とセカンド好きだけど
そんな酷評された前作を糧に『ブレイブリーデフォルトII』は素直に納得のいく作品に仕上がった。シリーズおなじみの戦略性の高い戦闘システムとジョブシステム。「ああ。6年待ったかいがあったよ…!」 王道シナリオと予想を裏切る邪道シナリオの融合「こういう感じがブレイブリーだよ」とテンションが上がった
歯ごたえがあるバトルが面白い
今シリーズの最大のポイントは何といっても「ブレイブ&デフォルト」システムだ。他のRPG同様に基本的にはターン性コマンドバトルである。だが、この「ブレイブ&デフォルト」システムにより戦略性が大幅に広がる
「ブレイブ&デフォルト」システムについて
- ブレイブとは?…この行動をすることによってブレイブポイント(BP)を消費し、最大4回の行動に増やすことが出来る攻めの一手
- デフォルトとは?…ブレイブポイント(BP)を貯めながら、ダメージを軽減することが出来る守りの一手
- BPとは?…この数字は戦闘において最も重要といっても過言ではない。上記で説明したブレイブおよびデフォルトを行うには、このBPが0以上であることが条件である。BPが0のときブレイブするとBPがマイナスになる。BPが-1以下になるとその分行動ができなくなるので注意が必要
基本戦術はザコ戦のときはフルブレイブ(4人×4回行動=計16回行動)・ボス戦のときはデフォルトでBPを3まで貯めてから、ブレイブをする
BPを制する者がこのゲームを制する
「ジョブ」システムについて
今作には20以上のジョブが用意されている。シリーズおなじみの魔法が得意な黒魔導士・回復でチームの生命線になる白魔導士・格闘戦が得意なモンクに加えてユニークなジョブもある。ジョブには大きく分けて2つ存在する
- メインジョブ(ジョブ特性ベースで考えるのが無難)
- サブジョブ(強力なコマンドアビリティがある職種を選ぼう)
このメインジョブ/サブジョブの2つを上手く組み合わせることでキャラクターが何倍にも強くなる! 例えば、メインを赤魔導士にして、サブを黒魔導士にすることで範囲の広い属性を操るとかも面白い。逆におすすめにしないジョブの組み合わせは「モンク+白魔導士」みたいな感じだ。モンクは前線で戦うアタッカーに対して、白魔導士は後方でチームを支えるヒーラー役だ。あまりマッチしているとは言い難い。しかし、HPを消費して強力な攻撃をするモンクで、減ったHPをケアル系で回復するという戦い方は面白いかもしれない、かなり上級者向けの組み合わせといえるが
示された道を否定されることが求められるゲームシステム
今作『ブレイブリーデフォルトII』は基本的には王道RPGであるが、たまに魅せるダークな雰囲気が良いスパイスとなっている。くわしいシナリオはネタバレになってしまうため、今回はシナリオをより良くする「演出」面について語る
今作に限らず『ブレイブリー』シリーズの1つのテーマとなっている“受けいけながらも従わない”という考え方が重要になってくる。RPGというジャンルはだいたいマップに“目的地マーカー”というものがあったりする。今作も同じように目的地マーカーがあり、それに従っていればストーリーが進むというごく普通のRPGだ
しかし、今作最大のポイントは「RPG」というジャンルの性質を逆手にとった作りをしていることだ。具体的にどういうことかというと、終盤に目的地マーカーを無視する行動でなければストーリーが進まないということである
今まで懇切丁寧に教えてくれたヒント機能が、逆に敵となって立ちふさいでくる。開発陣がわれわれプレイヤーに対して挑戦・問いかけを投げつけてくるといってもいい。単にキャラクターを動かすプレイヤーではなく、プレイヤー自身の考えでキャラクターを動かすことを求めてくる。われわれは自分で動いているようで、実は動かされていたのだと気付く

マップ上にマーカー付けといたわ! これに沿って進めばストーリー展開されるで~

次の目的地ってどこだっけ……? なるほど、ミニマップのこの印に進めば良いんだね♪
~~~11億年後~~~

あれ……?? 終盤まで来たけど、これ以上進めないんだけど…
えーと、どうすれば良いんだろう…?
まあ、とりあえずマーカーに進んでいれば良いかっ!

ま~だ分かんねーのかよっ!!
この愚図どもが!!
お前らはだまされてたンだよ、このあたしにさ!
ずーっと…、ず~~~っとだっ!!

あ、浅野さん(『ブレイブリー』シリーズのプロデューサー)、ど、どうしたって言うの?
まさか、ずっと私たちを掌握してたのね!!
もう、絶対にお前ら開発陣の言いなりにはならないからな!!
みたいな感じの感覚が味わえる。
『ブレイブリー』シリーズををほとんど体験した私でも満足のいくクオリティーだったと思う。まだ、『ブレイブリー』シリーズやったことないよーっていう方は、ある意味RPGのタブーを行く今シリーズに驚くこと間違いなし!
いきなり製品版買うのはちょっと……ってためらってるかたも安心! 無料で体験版が配信されているのでぜひプレイしよう。それで合わなかったら購入を諦めるのも遅くない
間違いなくRPGの歴史にこの作品が刻まれるといっても過言ではない!
余談だが、私のプレイした作品↓ 1作目であるBDFF(ブレイブリーデフォルト フライングフェアリー)やスマホ版以外はほぼプレイしている
- ブレイブリーデフォルト フォーザ・シークウェル(BDFtS)
- ブレイブリーセカンド 無料で遊べる三銃士編
- ブレイブリーセカンド エンドレイヤー(BSEL)
- ブレイブリーデフォルトII 先行体験版
- ブレイブリーデフォルトII Final Demo
- ブレイブリーデフォルトII
受け入れながらも、従わない………
どういう意味ですか?
それは汝自身が見つけるべき事
我も汝の行く末を見守るとしましょう
今作『ブレイブリーデフォルト2』の不満点
特に不満点はないが、強いてあげれば
- オートバトル設定がリピートしかない
- マイセット機能がないこと
- ダンジョン内にミニマップがない
- キャラクターや舞台の設定資料がない(BDFtSには“Dの手帳”に詳しく載っていた)
- 多少ロードが遅くカクツキがあったりする
まあ、ロードが多少重いのは別に気にならない。昔のハードの方が読み込み遅いし。遅いが許容範囲内。それより、前作・前前作にあった上4つの要素がなくなっていることが残念だ
オートバトル設定がリピート1つしかない
今作も『セカンド』同様オートバトル設定があるが、これが少し残念。セカンドは前のバトルの繰り返しだけではなく、特定のコマンドアビリティを出す設定を3つ設定できる
つまり、セカンドでは合計4つのオートバトル機能があったが、今作では1つしかないのだ。このことで1回デフォルトしちゃったら、前回の記録は自動的に上書きされる。再び、1から入力する必要があるので意外とめんどくさい
マイセット機能がないこと
本作は非常に多くのアビリティとスキルがあり戦略性に富んだRPGといえる。この組み合わせって強いんじゃないか~、これってこれを軸にして応用できるんじゃ~ って考えたりするのは凄く楽しい。だが、そのアイディアを覚えている必要があり、また覚えていたとしてもジョブチェンジ・サポートアビリティ・装備の付け替えをしなくてはならない
前作あったマイセット機能があれば、Lv上げ用・お金集め用・アイテム回収用・ボス戦用というものがすぐに組むことができ付け替えの時間を大幅に短縮できる
ダンジョン内にミニマップがない
前作・前前作は3DSで今回はSwitchというハード面での違いがある。3DSは二画面を活かして上画面にキャラクターとダンジョン、下画面にミニマップという構図だった。今回はSwitchなのでもちろん一画面しかない。当然ダンジョン内ではマップは表示されない
じゃあ、なぜマップが表示されないダメなのか? 単純に宝箱の場所が分からないからだ。私がマップを覚えるのが苦手ということもあるが、ミニマップが表示されてないと同じルートを何回を通り時間を無駄にしたことも少なくない
3DSではマップの全体像が分かるので、宝箱の未回収とかがなく後から回収するという作業がなくなる
キャラクターや舞台の設定資料がない
BDFtSには“Dの手帳”というアイテムあり、その中に詳細な設定とかが書かれている。もちろん、この詳細な情報を見なくても十分にストーリーは楽しめる。というか私はストーリー中ほとんど読んでいなかった。だが、“Dの手帳”を読むと知らなかった意外な設定だったりが載っていたりと読み物自体としても凄く面白い
今作の“Dの手帳”と対応する部分は「旅の記録」と「図鑑」ではあるが、前前作に比較するとボリュームが少ない。シリーズファンとしてはこういう裏設定資料があったほうが良かった
まとめ
- シナリオが1番良いのはブレイブリーデフォルト フォーザ・シークウェル(BDFtS)
- バトル・ユーザーインターフェース周りはブレイブリーセカンド エンドレイヤー(BSEL)
- バトルの歯ごたえ・演出・総合力では今作『ブレイブリーデフォルトII』
っていうのが個人的な印象だ。
間違いなく名作・神作と呼ばれるRPGではあるが、UI周りシステム面が弱いのかなと感じる。特にUIは『ブレイブリーデフォルトII 先行体験版』からかなり改善したとはいえ、まだまだ改善の余地は十分にある
ぜひともアップデートでこういった不満点を改善してほしい。そうすれば、さらにより良い作品になるはずだ。最後まで読んでくれてありがとう。ではまた、黒木白桃でした
『ブレイブリーデフォルトII』公式サイト

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