こんにちはアニメイキングの黒木白桃です。今回は個人的に鳥肌がたったバトルシーンがあるアニメを紹介します。圧倒的な作画で魅せてくる作品はもちろん、きちんと戦いの駆け引きがある作品を厳選しています。それではレッツゴ~♪
喰霊-零-(がれい ぜろ)
とりあえず1話ラストまで見てくれ!! 出来れば事前情報がまったく無い状態がベスト。シナリオもとてつもなく面白いが、今回はアクション面だけの魅力を語ろうと思う
特にスゴイと感じるバトルシーンは第2話の「憎発露 (にくしみのはつろ)」開始16分50秒・神楽vs黄泉の共同溝での戦いだ。ここは緩急の使い方が抜群に上手い! いきなり攻撃してくる黄泉をあっさりと制圧する神楽だったが、親しい間柄なのか斬ること出来ず迷いを見せる…。そのスキを見て反撃する黄泉。その後互いに距離をとってタイミングをうかがう。下の画像での見せ方が最高
なぜ、ここのカットが最高なのかというとバトルアニメにも関わらず19秒間も止めてくることだ。通常アニメ・アニメーションというものは動かしてなんぼの世界だ。多少作画が荒かろうと崩れていようが、動かすことを諦めたらそれはアニメではない。アニメ内でも特に「バトル」というジャンルはさらに動かされることが求められる。アニメにおいてのタブーともいえる止めカットを19秒もやるという勇気をたたえたい。むしろこの19秒間で、切れた電線のSEやBGMだけで緊張感を作るという技をやってみせている。さすが、あおきえい監督
プリンセス・プリンシパル
いいわ、わたしが騙してあげる。あなたも、世界も、私自身さえも
19世紀末のロンドンを舞台にしたスパイアクションもの。かわいらしい女の子が多い今作だが、なかなかにダークなことをやっていたりと重厚感のあるシナリオが魅力だ
1890年あたりの蒸気機関と、「ケイバーライト」という重力を無くすことができる超テクノロジーが発達し融合した世界も良い。この「ケイバーライト」いうアイテムがアクションに厚みを増している。壁を走ったり空中を飛んだりというのはフィクションであるアニメという媒体でこそ成せる技だ。これを実写でやろうとしても、かなり難しく不可能に近い
東西に分裂したロンドンを舞台に、彼女たちは貧困・差別・格差といった「見えない壁」を壊すためにスパイとして戦う
東京レイヴンズ
悪いが今から質問できるのは一方的に俺だけだ
2013年秋に放送された「呪術系バトルアニメ」だ。キャラクター同士が呪術や幻術といったものを互いにかけてくる駆け引きの楽しさが魅力だ。「この属性はこの属性に相性が良い」とか、「ある属性にある属性を重ねると強化される」といった法則がしっかりとしている。そのため、人知を超えた超能力バトルであるながら、整合性があって納得する戦いを描いている
キャラ同士がまどわしていくのはもちろん、“我々視聴者もまどわしてくる”というストーリー構成も秀逸で見ていて目が離せない作品だ
BLACK LAGOON
行こうか同志諸君、撃鉄を起こせ!
東南アジアを舞台に繰り広げられるアウトローな作品。殺人・強盗・誘拐などがひしめく中で主人公たちは「運び屋」としての仕事を引き受けている。かつて日本人でサラリーマンであった岡島緑郎(おかじま ろくろう)は会社から裏切られて、その名を捨て「ロック」としてマフィアで生きることを決意する
正直始めのほうはあまりハマらなかったが、回を重ねているうちに のめり込んでいく感覚に変わっていく。道を外した者ばかりでキャラクラ―はほどんどがイカれている。この世界に「正義」なんていう都合の良いものは存在してなく、あるのは血と硝煙に包まれた現実のみ。道を外した者だが、いな道を外した者だからこそ、キャラそれぞれの道を歩んでいるというカッコよさがある
クライムアクション,ガンアクションのアニメを語るとき今作は欠かせない
フルメタル・パニック!
どうも勘違いしているようですね。私はあなたたちに死ねなどと命令したことはありません。これまでも。そして、これからもです。生き延びなさい、命令です。幸運を。
シリーズ累計発行部数1100万部を超えるライトノベルが原作。アニメ1期は2002年に放送され、アニメ4期は3期から13年の時を経て放送された。長く愛されかつ名作と呼ぶべき作品だ
軍人である相良宗介(さがら・そうすけ)とヒロイン:千鳥かなめが互いに変化していくというボーイ・ミーツ・ガールだ。SF・ロボット・バトル・ミリタリー・恋愛・コメディさまざまなジャンルに属している今作だが、どこを取っても素晴らしいものとなっている。こんなにジャンルを詰め込んだら軸がブレそうという不安はあるが、むしろ互いのジャンルが引き立て合い、さらなる深味が生まれている
アクダマドライブ
この記事内で最も新しいアニメである。本格的なアクションアニメが少ない近年で期待以上のもの見せてくれた作品といえる
「カントウ」との戦争に敗れた「カンサイ」を舞台に繰り広げられるクライムアクション。世界観は『AKIRA』や『攻殻機動隊』に近いと感じる。登場人物のほとんどは指名手配中の犯罪者であり、彼らはアクダマと呼ばれている。そんな彼らの仕事に巻き込まれた“一般人”(※本作には特定のキャラ名はなく、全員役職や肩書になっている)は自らの命を守るために、とっさに“詐欺師”と名乗る
こうして始まった一般人とアクダマたちとの奇妙な生活。ダークサイドの知識がない一般人である彼女はアクダマたちに新たな価値観を植え付ける。純粋であるがゆえにアクダマたちにはない発想を提案する。その姿は本当に詐欺師であるかと錯覚してしまう
ストーリーも良いが、やはり手に汗にぎるアクションが熱い。剣で銃弾を跳ね返すシーンや、“殺し屋”が自分の肉を切って相手の骨を断つっていうが良い。駆け引きだったり、戦術の幅が広く見ていて飽きを感じさせない
キルラキル
着た者の身体能力を大幅に上げる制服型パワードスーツ「極制服(ごくせいふく)」によるバトルが熱い。重力に逆らいながら垂直の壁を登ったり、ぐるぐると常に動き回るカメラワーク、音速を超えた戦いで巻き起こるソニックブーム、互いの信念をぶつけ合い それでも揺らぐことがない正義。どこをとっても無駄がなく2010年代で確実にTOP10に入る作品といえる
キャラクターデザイン・絵柄は古臭いが、演出は斬新でありギャップが楽しめる。今作のアスペクト比(横と縦の比率)は基本的に16:9であるが、回想シーンでは4:3にすることで視覚的に過去であることが分かりやすく表現されている。こういう細かな工夫がこの作品を支えているといっても過言ではない
さらに、前半と後半で印象が異なるストーリー展開は必見だ
アカメが斬る!
主人公サイドが「悪役」ポジションで展開される作品。独裁国家を変えるために、その国の指導者を暗殺して革命を起こそうとするストーリー。この記事で紹介するアニメの中でも特に流血シーンが多い作品だ
革命軍・帝国軍どちらの「正義」も正しく、私ならどういう「正義」を貫くんだろう……?と考えてしまう。それぞれの思想・理念・目的がぶつかり合い「正義」というものが曖昧になる。その混乱する状況の中で、彼らはどう世界を作っていくのを見守ってほしい
灰と幻想のグリムガル
この世界で1番弱いモンスター:ゴブリン。だが、彼らは最弱モンスターを前に苦戦していた――。強くなることの難しさ・生きていく厳しさを描いた作品
最強系主人公が苦手で、1歩1歩強くなる過程が見たい人にとってオススメしたい。特殊な異能や優れた身体能力もない彼らは、限られた知識・物資の中で生き方を模索する。バトルシーンだけでなく日常シーンにも力を入れることによって、より緊張感を持たせている
劇的な進歩がないためスローテンポで退屈に感じることも否めないが、とても丁寧に成長を描いている良いアニメだ。水墨画のような背景が魅力で、美しくも残酷で厳しい世界に浸ることが出来る
ゴブリンスレイヤー
奴らは馬鹿だが間抜けじゃない
上記に紹介した『灰と幻想のグリムガル』(以下灰グリ)と同じく、ゴブリンを軸とした作品。灰グリと同じように最弱モンスターではあるが、油断するとすぐにやられてしまうという強さ。世界観もダークで似ているが、最大の違いはキャラクター(特に主人公)の性格だろう
主人公は灰グリと同じように特殊な異能や優れた身体能力もない。だが、ゴブリンに対する異常な執着はものすごく存在する。というのも彼は幼少期、村をゴブリンによって滅ぼされた生き残りだからだ。そのため様々な殺傷方法を試し、より良い方法を常に編み出す様がかっこいい
多くの冒険者がゴブリンを見下す中で、“ゴブリンスレイヤー”さんだけはむしろ敬意を持って、妥協せず徹底的に駆除していく。ゴブリンに対しては異常な執着をもっている一方で、他モンスターには一切興味を示さないさまも面白い
グリザイアシリーズ
俺は天才なんだ。格の違いが分かったか? 俺は自分にそう言い続け、言葉に恥じないように努力を続けている
個人的に1番好きなアニメだ。多少バイアスがかかっているが、ぜひ見てもらいたい作品の1つ。私立の学園を舞台に主人公風見雄二がヒロインの過去・トラウマを解決していくストーリーが軸だ。1人1人の少女がかかえた悩みは予想以上に壮絶なもので驚きを与えてくれた
正直いうと、私は初めの方は下心で見ていた。というのも原作が美少女ゲームだったからだ。しかし、そんな私の淡い期待は見事に裏切られることとなる。今でも第5話「VOX IN BOX」の衝撃は記憶に焼き付いている。アニメ史上最も印象に残った回は何か?と聞かれたら、間違いなく今作の5話と答えるだろう
私の中でグリザイアシリーズより良い作品・優れた作品はいくらでもある。だが、このアニメ以上に影響されたアニメはもう出てこないだろう。グリザイアがなかったら私はとうの昔に心が折れていた。いや……心なんて何度も何度も壊れてきた。壊れてきた心を幾度となく再生し、私が持っていた心の闇を祓ってきた、そんな作品だ
万人にオススメできるかと言われたらビミョーだが、刺さる人には刺さり人生を変えてくれる
Fateシリーズ
最初に紹介した『喰霊-零-』(がれい ぜろ)と同じ監督(Fate/Zeroのみ)の作品だ。もし、この記事にあるアニメをまったく見てないという人には今作をすすめる。知名度も高く、売り上げ(年間の市場規模が約120億円)もあり、万人向け作品だからだ
見るべきシリーズ作品は以下の4作品
作品名(Fateシリーズ) | 話数・放送/公開時期 | アニメーション制作会社 |
ZERO (本編の10年前を描く)
| 全25話 2011年秋 | ufotable |
stay night(セイバー ルート)
| 全24話 2006年冬 | スタジオディーン |
UBW(凛ルート)
| 全26話 2014年秋 | ufotable |
Heaven’s Feel(桜ルート) 劇場版3部作
| 2017年10月 劇場公開 | ufotable |
見るべき順番だが、自由だが強いて言えばZERO→stay night→UBW→Heaven’s Feelの順が良い。または、絵柄が気にならないのであればstay night→ZERO→UBW→Heaven’s Feel というアニメ放送順でも良いかもしれない。いずれにしてもヘヴンズフィールは最後に見るのが良い
7人の魔術師は英霊や偉人たちを召喚して「どんな願いでも叶えてくれる聖杯」をめぐって殺し合いをするというストーリー展開が魅力なアニメ
英霊や偉人たちは能力が生前の自身の功績に影響している。そのため、名前が知られると能力が分かり、敵魔術師たち対策を立ててくる。だから、名前を知られないために英霊や偉人たちはセイバー・アーチャー・ランサーといった役職で呼ばれる。名前をめぐる駆け引きがあり、この英霊はこの人かな~と考えながら見たりするのも面白い
ufotableが手掛けるアニメーションは非常に美しく煌びやかだ。圧倒的作画がバトルの面白さをさらに加速させる
アルドノア・ゼロ
『喰霊-零-』(がれい ぜろ)・『Fate/Zero』と同じくあおきえい監督による作品だ。この3作は別作品でありながら、あおき監督の「ゼロ・シリーズ」と呼ばれることもあったりする。地球と火星の惑星間戦争を描いた今作
火星の圧倒的戦力差を前に、戦略で勝利をしていくのが面白い。さらに、主人公が使っている機体は最新の超スペックロボットではなく、量産型のごく普通のロボットっていうのが熱い。特に3話で出てくる「あらゆる物質を吸収」してくる敵の最強ロボとの戦いはグッとくる
しかし、目立つ問題点もある。身も蓋もない言い方をすれば、コードギアスのパクリなアニメだし、後半の方は主人公が強化されており、戦略面での勝利が減ったため残念に感じる。弱い状態から強い敵にどう立ち向かうか?という構図が良かった
まあ、悪さを加味しても見て損はないアニメだ
除外した作品
- 鬼滅の刃
- SAOシリーズ
- アクセルワールド
- 魔法科高校の劣等生
- 呪術廻戦
- とあるシリーズ
- 青の祓魔師
- フェアリーテイル
- 暗殺教室
- スクライド
- 少女☆歌劇 レヴュースタァライト
- 進撃の巨人
- 鋼の錬金術師
これらの作品を入れていない理由は色々あるが、話数が多く長かったり、バトルの面白さがなかったり(※バトル以外の部分は面白かったりするのもあるが)、あと単純に進撃とハガレンは見れていない。この中で1番入れたかった作品は『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』だが、これをバトルものにしても良いのかなと悩んだため除外した。だが、レヴュースタァライトは12話と短く見やすい作品のためおすすめだ

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