こんにちは! アニメイキングの黒木白桃です
しょこたんこと中川翔子が歌う 「空色デイズ」 などを主題化にしたアニメ、「天元突破グレンラガン」(2007年放送)を手掛けた 今石洋之 中島かずき などのスタッフ陣によって制作された
作品概要
1.放送時期 2013年秋 10-12月 全24話+OVA(第25話)
2.制作会社 TRIGGER トリガー
- 異能バトルは日常系のなかで
- キズナイーバー
- リトルウィッチアカデミア
- ダーリン・イン・ザ・フランキス
- SSSS.GRIDMAN(グリッドマン)
- SSSS.DYNAZENON(ダイナゼノン)
- BNA ビー・エヌ・エー
3.監督 今石洋之
4.シリーズ構成 中島かずき
5.キャラクターデザイン すしお
7.主演声優 小清水亜美 関俊彦 柚木涼香 洲崎綾 三木眞一郎
8.原作 オリジナルアニメ 作者.TRIGGER
9.円盤売上 13,774枚
OP1 藍井エイル 『シリウス』
ED1 沢井美空 『ごめんね、いいコじゃいられない。』
OP2 GARNiDELiA 『ambiguous』
ED2 さよならポニーテール 『新世界交響楽』
どんな作品か?
父の死の謎を追い転校してきた少女・纏流子(まとい りゅうこ)。転校した本能字学園は、着た者に特殊な能力、肉体の大幅強化を授けるパワードスーツ『極制服』により絶対的な力と恐怖で生徒会会長・鬼龍院皐月(きりゅういん さつき)が支配していた。その出会いは、偶然か、必然か。学園に巻き起こる波乱は、やがて全てを巻きこんでいく!
キャラクター紹介
纏流子 まとい りゅうこ
CV小清水亜美
鬼龍院皐月 きりゅういん さつき
CV柚木涼香
満艦飾マコ まんかんしょく まこ
CV洲崎綾
美木杉愛九郎 みきすぎ あいくろう
CV三木眞一郎
蟇郡苛 がまごおり いら
CV稲田徹
投山渦 さなげやま うず
CV檜山修之
犬牟田宝火 いぬむた ほうか
CV吉野裕行
蛇崩乃音 じゃくずれ ののん
CV新谷真弓
鮮血(せんけつ)
CV関俊彦
評価
1.メッセージ性
2.構成・脚本
3.演出
4.オリジナリティー
5.キャラクターの魅力
6.音楽
7.作画
上から順に重視する。0-5ポイントで評価し、最小単位が0.5ポイント。
1.5等外 2.0悪 2.5可 3.0中 3.5良 4.0上 4.5極上 5.0完璧
良い点
1.斬新な新しい演出と、古臭い絵柄のギャップ
2.緻密な伏線と、前半後半で印象が変わる構成
3.迫力あるカメラワークと作画
悪い点
1.特になし
無料視聴 無料動画サイト
1.dアニメストア
2.Netfilx
3.Amazonプライム・ビデオ
4.U-NEXT
5.バンダイチャンネル ←1話無料配信
6.フジオンデマンド FOD ←1話無料配信
7.ニコニコチャンネル ←1話無料配信
感想
1.斬新な演出と、古臭い絵柄のギャップ
正直いって2013年ということを考慮しても絵柄が古臭い。演出も古臭い。纏流子(まとい りゅうこ)、満艦飾マコ(まんかんしょく)、鬼龍院皐月(きりゅういん さつき)という名前のクセも強い。しかし、そんなマイナスの印象も#3で変わる。#1でつまらない、#2で古臭いけどなんとなくスゴイ、#3あーなるほど。だから、スゴイのかという印象だ。
#3の何がスゴイのか? -ちゃんとアニメをやっているのだ。 ん??と思ったそこのあなた! アニメは見るけど具体的に、他のアニメと比べて何がスゴイの?と思っただろう。 アニメーションをやっているのだ。キャラが背景がきちんと動くのだ。面白いだけならアニメという媒体に限る必要はない。漫画だって、小説だって、ゲームだっていいのだ。キルラキルはアニメでこそ輝く作品なのだ。
パワードスーツ「極制服」を着るときの変身シーン。「極制服」の中でも特に強い「神衣」どうしでの圧巻の戦い。重力に逆らいながら、垂直の壁を上る。ぐるぐると回転するカメラワーク。覚醒する流子に合わせ、かかる音楽。巻き起こるソニックブーム。互いの信念がぶつかり合う。無駄なく次回へと続くエンディング。 この回で私は心を奪われた。
回想シーンを4:3にしている演出。通常アニメは古い作品でない限り、16:9というアスペクト比である。地デジ以前のなつかしさを感じ、視覚的に過去というのが分かる。
OP・EDストップ演出 #15どうにもとまらない でオープニング:藍井エイル「シリウス」を文字通りハサミで切ってきた。#2-14のエンディングは沢井美空「 ごめんね、いいコじゃいられない。」だが、OPを途中切りしてきたかわりに「シリウス」を流すといった演出が見られた。
さらに#23イミテイション・ゴールド で敵キャラクターがEDを乗っ取った直後に、本編のCパートに入る演出がされた。
画面全体にデカデカと表示される文字もこの作品の魅力の1つだ。解散総選挙を壊惨総戦挙、修学旅行を襲学旅行と表記し、意味が異なる単語を生み出している。必殺技の1つ 武滾流猛怒(ぶった切るモード)という表記も好きだ。
2.緻密な伏線と、前半後半で印象が変わる構
前編後編で印象が変わる作品は色々あるが、同時期に放送された「凪のあすから」と「東京レイブンズ」に似ている。前半に伏線をまき後半で回収していくという流れだ。
#1から#10までは流子が父の仇と取るために、皐月を倒すという分かりやすい構図だ。しかし、その構図は#11の新キャラに登場によって物語が大きく傾く。可愛らしい容姿とは裏腹に、高い戦闘力があった。彼女は「そう!僕だよ。キミのお父さんを殺したのはー」と言った。#11、#17のラストで変わる3段階構造になっている。これ以上語るのはネタバレになってしまうため自重しよう。誰が本当の敵か?倒すべき相手は誰か? ありがちな王道ストーリーだが、伏線によって面白さは加速される。
ギャグパートかなーと思っていた「コロッケを食べる」シーンも伏線だった。
叙述トリックはミスリードする物のため、正確にいうと「コロッケを食べる」シーンはノーリードだから異なる。伏線伏線…と警戒してもどう繋がるか? まるで分からない。もしくは最終話まで見ても、え!?「コロッケを食べる」シーンって伏線だったの? と気づかないまである
3.仲間との友情と
主人公:流子の親友マコが良いキャラクターをしている。また、それを演じる洲崎綾も良い味となっている。簡単にいうとこのキャラはバカなのだ。#3で流子VS皐月のとき、2人は「極制服」というパワードスーツを着ていた。その中に飛び込むのは非常に危険である。そんな中にマコは普通に入っていき、覚醒へのアドバイスをした。到底アドバイスという高尚なものではなかったが、結果として流子はマコのヒントを元に覚醒することが出来た。流子がピンチのとき、支えたのは常にマコだった。
#7で互いの意見が異なり対峙するときもあった。この学園は部活動の戦績によって、与えられる「極制服」のランクが異なったり、地位・権力・財力なども学園の戦績で決まる。
皐月が放った刺客と戦う日々を歩んでいた流子。流子は皐月と戦う挑戦権のために、マコは貧困状態である現状を抜け出すために「けんか部」を作る。成果を上げていきどんどん良くなる暮らし。スラム街にあったボロボロだった家から、エアコンなどの設備がきちんとある中流マンションへと引っ越す。なんだかよく分からないコロッケから、牛豚の合いびき肉100%のメンチカツへとグレードアップする。さらに、成果を上げていき、より高い高層マンションへと引っ越す。
手にした暮らしを失いたくないという、恐怖心と欲望に支配されるマコ。流子はマコのやり方に腹を立て退部する。皐月から流子を倒せばさらに良い暮らしを与えると言った。「二つ星極制服」をまとったマコ。戦闘モードを解除し、一方的にやられる流子。全く抵抗を見せない流子に対して戦維喪失するマコ。生活が良くなり、キラキラな毎日だと思った。しかし、それはギラギラしてただけ、欲に眩んでクラクラしていただけだった。切ったマコの極制服と流子の言葉によって、去るときの皐月の表情は笑っていた。ここも伏線になっていた。
アバンと同じく家族で食事っていうのが良い締めだ。貧乏暮らしに逆戻りしたが、家族愛あふれていてほほえましい気持ちになった。
私が一番好きなマコのシーンは、#5の服に話しかける流子に対して気味が悪いというシーンだ。気味が悪いと黄身を掛け合わせたシーンは笑えた。
喋る服「神衣:鮮血」との絆。戦いの中で育まれていく信頼。血の繋がりが強ければ強いほど鮮血は強くなっていった。ただ兵器ではなかった。ちゃんと仲間思いを持っていた。最終回#24で「セーラー服は卒業するものだ」だというシーンが心にの残っている。
まとめ
斬新な演出と優れた構成で魅せてきた作品。勢いがあり、スピーディな展開でテンポが良い。この作品は絶対に見るべきだ! 古臭く感じながらも面白さを感じされるということは、かなり面白いという評価になる。絵柄だけで判断するのは視聴しないという判断をするのはダメだ。「魔法少女まどか☆マギカ」や「メイドインアビス」といった名作も少なからず、キャラデザが好みではないという理由のみで切った視聴者も多いだろう。だが、この2つの作品は間違いなく名作だ。好みでない絵柄で、面白いストーリーは名作というのが私の持論だ。
あなたの〈アニメライフ〉に少しでも役に立ったのなら、記事を書いた甲斐がありました。最後まで読んでくれてありがとう。ではまた、黒木白桃でした
公式サイト

最近のコメント
コメントなし