こんにちは! アニメイキングの黒木白桃です。『ガールズ&パンツァー』(=ガルパン)を紹介します。茨城県大洗町(おおあらいまち)舞台にした今作は大ヒットを記録し、8年たった今でも聖地巡礼されている作品だ
1.かっこいい戦車と、かわいいキャラが見たい人必見!
2.硬派とゆるさを兼ねそなえた作品
3.親から自立していく成長ストーリーが良い
『ガールズ&パンツァー』作品概要
『ガールズ&パンツァー』ってどんなアニメなの?
あらすじ
西住みほは大洗女子学園の転校生。実家を離れ寮暮らしを始めたばかり。 クラスでもまだ友達もなくひとりで過ごすことが多い。
そんなみほに声をかけてきたのが武部沙織と五十鈴 華だった。 3人はあっという間にうち解ける。そこに現れたのは生徒会長の角谷 杏。 「必修選択科目なんだけどさぁ……。『戦車道』取ってね、よろしく」。
わざわざ戦車道がない大洗女子を選んだみほは困惑する。悩むみほをよそに戦車道のオリエンテーションが始まる。
YouTubePV
↑正直こんなPVを見て誰がこんな大ヒットすると予想できただろうか?
放送時期 | 2012年秋 10話+総集編2回 2013年3月 放送できなかった残り2話を放送 全12話 |
制作会社 | アクタス(バンダイナムコアーツの子会社) 他に手掛けたアニメ作品
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監督 | 水島努(みずしま つとむ)
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シリーズ構成・全話脚本 |
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キャラクターデザイン | 島田フミカネ(原案) 野上武志(原案協力) 杉本功 |
総作画監督 | 杉本功(すぎもと いさお) |
音響監督 | 岩浪美和(いわなみ よしかず) |
主演声優 | 渕上舞,茅野愛衣,尾崎真実,中上育実,井口裕香 |
原作 | なし。オリジナルテレビアニメ |
円盤売上 | TV版BD・DVD1巻 初動13,550(合計31,482枚) TV版BD・DVD6巻 初動32,385(合計37,581枚) |
OP
キャラクター紹介
今作に登場する主要メンバー5人を紹介
西住みほ Nishizumi Miho
CV渕上舞
武部沙織 Takebe Saori
CV茅野愛衣
五十鈴華 Isuzu Hana
CV尾崎真実
秋山優花里 Akiyama Yukari
CV中上育実
冷泉麻子 Reizei Mako
CV井口裕香
評価
評価基準についてはこちら→当サイト(アニメイキング)におけるアニメの評価基準について
1.メッセージ性 行動までも動かすことが出来るか 2.構成・脚本 1話1話の完成度と、伏線などを使った全体的なストーリーの面白さ・スゴさ 3.演出 表現方法の鮮やかさ(メタファーなど) 細部をきちんと描写しているか? キャラクターの心理描写。例えば、視線の動き・表情の細やかさを描いているか?など 4.オリジナリティー 他の作品には真似できない強いパワーを感じるか 5.キャラクターの魅力 可愛さやかっこよさ、どれだけ共感するか 好きになれるキャラクターや、魅力ある悪役が居るか 6.音楽 何度も聞きたくなるクセになる曲か。SE(効果音)の作りこみは高いか 7.作画 絵は安定しているか。背景の美しさや、動きに迫力があるか カメラワークは良いか 3DCGと手描きがマッチし、違和感がないか 8.見やすさ・カジュアル度 ☆4や☆5であればサックと見れる、他人に薦めやすい作品 ☆0や1はグロだったり、重い・特殊な作品でかなり人を選ぶもの伝えたいことがどれだけ明確か。心を動かされ、その
上から順に重視する。0-5ポイントで評価し、最小単位が0.5ポイント。
1.5等外 2.0悪 2.5可 3.0中 3.5良 4.0上 4.5極上 5.0完璧
良い点
- 冒頭2分で心を掴まれる迫力ある主観映像
- 音の作り込みがスゴイ
- 親から自立していく成長ストーリー
悪い点
- なし。しいていえば、幼いキャラクターデザイン・JKが戦車に乗るといった、もう聞くだけでオタクオタクしている。見るまでの抵抗感はあるが、視聴中めだつ問題点は無し
総評
バリバリ硬派なミリタリーアニメとしても見れるし、ゆるい日常系アニメとしても見れる。硬派とゆるさの配分は間違えると必ず駄作になる。駄作にせず相反する2つの要素を両立している
歯ごたえがありながら、24分*12話と短いためサクっと見れる良い作品
3つのおすすめポイント!
先ほど挙げた良い点を深く掘り下げる
冒頭2分で心を掴まれる迫力ある主観映像
とりあえず【第1話「戦車道、始めます!」】の最初2分だけ見てくれ!
主観映像にすることで、まるで視聴者が実際に戦車に乗っているかのような印象を与えてくれる。こうすることで視聴者とアニメ世界のキャラクターがリンクし、物語にグッと入り込むことができる。以下3サイトでは1話だけ無料で配信している





音の作り込みがスゴイ
戦車の発砲音・走行音・環境音が迫力があり本当にそこに居るような感覚になる。本編だけではなく、音響監督が解説するオーディオコメンタリーが興味深い。音1つ1つに対する思い・1000分の1秒単位で調節する技術
正直私はこれまで「音」に対する興味は皆無だったが、この作品をきっかけに注意しながら「音」という表現を楽しむようになった
親から自立していく成長ストーリー
主人公の西住みほは、「戦車道」の名家としての生まれだ。それぞれの名家には○○流という独立された戦車道の戦い方というものがある。みほは西住流の伝統的な戦い方に反して親から嫌われるようになる。すれ違いの中で戦車道自体に嫌気が差し、一時的に戦車道から離れていた
そんな彼女が戦車道未経験のメンバーと歩みながら、自身のプレイスタイルを見つけ出す。西住流とは違う、だけど強くみほらしい自分だけの道が開けていくストーリーが良い
無料視聴 無料動画サイト
1.dアニメストア
2.Netflix
3.Amazonプライム・ビデオ
4.U-NEXT
6.フジオンデマンド FOD
7.Hulu




『ガールズ&パンツァー』感想 ネタバレあり
2年ぶりに2週目をした感想(初見は2018年11月)。たぶんこの作品リアルタイム(放送されたのは2012年10月)で見ていたら高く評価してないんだろうな~って思う。総集編2回もやって、7話では全国大会2回戦:アンツィオ戦をカット、さらに11話12話を放送できないという始末
もしリアルタイムで見ていたら次のような評価をしていただろう
個人的なイメージは2015年11/21(土)に公開された『ガールズ&パンツァー 劇場版』で火が付いたイメージだったが、円盤売上を見てみるとTV版放送当初からすでに人気だと分析できる。その人気作が、後からさらに評価された。クオリティーが高い作品はたとえ問題点があったとしても、必ず評価され長期にわたり愛される作品になることを証明している
波の作り方が上手い!
正直2回目だからどうやって展開して・どういうオチがあるかなんて知っている。それでもやっぱり面白いと思っちゃう
特にシナリオがわくわくすると思ったのが5話6話の全国大会1回戦:サンダース高校との戦いだ
勝敗は、戦いは始まる前から決まっているというモノを表現した回だったと思う。ゆかりの現地偵察vs相手チームの通信傍受という「情報戦」という構図を描いた。たしかに相手チームの使用戦車・編成などは分かったが、いざ戦いが始まると上手くはいかない。通信がつつぬけし作戦がバレているため、先回りされて攻撃される。さらに単純に5両vs10両という数的不利があり、どういう状況をどう打開するかが面白い
その通信傍受を逆に利用して嘘の通信をしながら、本当の作戦はメールでやり取りする。相手を誘導して有利なポジションを築く
ピンチとチャンスが目まぐるしく変わり、なんとか勝利を収める。相手の砲弾が1~2秒遅れで当たるという演出とシーンは何度だって興奮する
まとめ:家柄に囚われていた少女が、己の戦車道を見つけていく成長譚が熱い!
幼いキャラクターデザイン・JKが戦車に乗るといった、もう聞くだけでオタクオタクしていて抵抗を感じる
しかし、ふたを開けてみれば見ごたえある成長物語。手に汗握る戦車同士の戦いと、作りこまれた発砲音・キャタピラの走る音。それでいて気軽に見れるほど良いテンポ感
あれ? 悪いとろこなくね? 視聴後 「<ガルパン>はいいぞ」と、多くを語らずとも一言で満足する出来だと感じる
あなたの〈アニメライフ〉に少しでも役に立ったのなら、記事を書いた甲斐がありました。最後まで読んでくれてありがとう。ではまた、黒木白桃でした
公式サイト

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